2017年 11月 11日
ローマへの道は続く&ボロボロの楽譜 |
またまた投稿があいてしまいました。毎日、なぜか色々追われています。

日本の大使館で、2週間きっていましたが、なんとか音楽院ビザを出してもらい、授業が始まるらしい?と聞いた前日にミラノに戻りました。
なぜか歌のレッスンは10月から始まっていましたが、他の授業は間に合ったみたいです。
日本みたい(というかアメリカもでしたが)に、今学期開講される授業のリスト♪みたいなものはないらしくて、卒業するまでには履修しないといけない全リスト、を片手に、「このクラスは今年やるんですか?教官は誰ですか?」といろんな人に聞いてまわって、かつ教官に個別にメールして、時間を聞いて、個人レッスンのものは会いに行って時間を決めてもらって、と一つ一つ、そう文字通り一つ一つ!しないといけない、驚きのシステム。
イタリア中こうなの?!
と聞きましたが、誰も分からず。。(汗)
でも、授業の参加が決まったら、教官が登録するらしいので、生徒は何もしなくていいらしいです。(本当かな)
2セメスター制なのかと勝手に思ってましたが、どうもそうではないようで、年間で24時間、とか35時間、らしい。ボーとしていて履修しそびれると、来年までチャンスがない様子。ということは、確実に押さえていかないと、間違いなく2年では卒業できない仕組。
テオリア(学理?)のクラスは、外国人が私しかおらず、イタリア人、しかも楽器の人たちに混じって、だいぶ前の記憶を辿り寄せつつ、イタリア語意味わからない、と思いながら座ってました。黒板に、音形を書いてくれたり、ピアノで弾いてくれれば、何の議論なのか追いつけるのですが。。
イタリア語のスピードが全体に容赦ないです。外国人だから、という配慮がないように感じます。
道理で、イタリア語の試験、かなり厳しかったはずです。
そして、多分私が理解できているように見えるせいで、容赦なく畳み掛けられます。オペラで鍛えられた、このとりあえずしゃべれてるみたいに見える私の会話力。。いいのか、悪いのか。
これまでに、肝心なことが理解できなくて、あとでえらい目にあったこともあるので、大事そうなときは、私はイタリア人じゃないんだから、ちゃんと確認させてください!と言って、しつこく聞きます。
まぁみんな、そうよね、そうよね、分かるわ、その通りよ、とは言ってくれるんですけど、本当にあってるのかしらん。
今日は図書館で、イタリア人作曲家Pezzettiの楽譜を探してみました。
驚きの、この歴史を感じるクオリティ。

変色はもちろん、乾燥していて、手にもつと、周りからポロポロ崩れてきます。
まるで、シチリアの、あのポロポロの薄いパン(なんて言うか思い出せないのですが)みたい。
そして、著作権が非常に大事みたいで、わざわざ作曲家がいつ亡くなっているか一人ずつ調べられて、図書館のおばさまたちに、個人使用以外は絶対駄目!!と念押しされました。ちなみに、図書館では、一切楽譜の貸出、持ち出しは認められません。
貴重な楽譜をコピーさせていただいたので、大切に使おうと思います。
さて、タイトルに、「ローマへの道は続く」
と書いてみましたが、ミラノに戻って2日後、レッスンをしてもいい、と連絡が来たので、とりあえずまたローマに行ってみました。何を彼らは言いたかったんだろう、と悩んでるより、見てもらったほうが早いかなと思って。
そしたら、まだオーディションは続いていたみたいで、なぜか最初の話と全然違うお仕事の話をいただきました。何がなんだか意味が分かりませんし、本当なのかなぁという感じですが、本当だったらかなり大きな話です。
本当に実現したら、ここに詳しく書きたいと思います。
そして、いきなり投げてきたにも関わらず、めっちゃプレッシャーをかけてきます。
あなたの今後のためにも、あなたを選んだマエストロの名誉のためにもしっかり準備し、最高の状態で持ってくるように、とリマインド・メールもご丁寧にいただきました。
そんなわけで、歌曲科で新しくやりたい曲(とりあえず10曲以上あります)の準備に加え、オペラ一本の準備にも急遽追われてます。
また暗譜、暗譜、暗譜!!!
あ、これ以外のオペラも見ないといけないんだった、という感じなんですが、あれもこれもできないから、とりあえず、まずはそれから。
私はピアノを弾きながら練習しますんで、例えば、月曜日などは、なぜかピアノの授業が月曜朝8時からあって、これはピアノを弾きながら歌のパートを歌う というコレペティ向けのクラスを歌曲科も必修らしくやり、友人がレッスンしてくれとうちにやって来てまた弾き、彼女が帰ったら自分の譜読みをする、というわけで、一日中ピアノを弾いていて、腕と脳の稼働でいっぱいいっぱい、な最初の一週間でした。
by sayakah626
| 2017-11-11 04:20
| 歌について
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