2017年 09月 26日
イタリアに来たいと思う人へ、ちょっとしたアドバイス |
私のミラノ滞在も2年を超え、私よりもあとに来られる方が増えてきました。
最初の頃は、来たばっかりで、なにも分からないんです、あー助けてください!!ってばかり言ってたのですが!!
私がアドバイスをする立場になることが増えてきました。
ミラノの日本人社会はとても小さいです。スカラ座の当日券待ちをしているときとか、イタリア人と日本人の交流会とか、新しい方に会って話すと、彼ら彼女たちの友達は、絶対に自分の友達。(笑)
そして、語学に苦労されている方の多いこと。
最近、相談を受けたり、ストレスをあきらかにためているのを見たりすることが、増えているので書きます。
まず、言語は、生きていくために必要な、基礎能力です。
できるだけ、勉強してきましょう。
文法面とコミュニケーション、これは意識的に、両方!!やる必要があります。
個人的には、聞き取りの練習は、日本では難しいと思うので、とにかく基本的な文法、基本的な単語、基本的な会話、
日本で語学学校や、学校の授業でやった範囲のことは、頭にちゃんと入っている、口からスラスラ出てくる、というくらい準備をしてから来たほうがいいです。
そうでないと、人様にご迷惑をかけますし、語学力で足切りをされて、入りたい学校に入れなかったり、必要な最低限の情報が集められなかったりするのは、もったいなさすぎます。
そして、まだ語学がおぼつかない、という場合は、最初の滞在でミラノに来るのは、避けたほうがいいと思います。
日本人がいない田舎に行ってください。
日本人がいなければいないほど、イタリア人が親切にしてくれます。
珍しがっての場合もありますが、基本は親切心、カトリックの心からです。
そして、すぐに話せるようになります。
だって、イタリア語話さないと生きていけませんから、必死です。
数ヶ月でいいので、まずは田舎に行きましょう。
個人的には、トスカーナの田舎がおすすめですが、どこでも、自分に興味があるものがあるところでいいのではないでしょうか。
あまり話せない状態ですぐにミラノに来てしまうと、まともにイタリア人とおしゃべるできるようになるためだけに、1年かかってしまいます。話し相手になってくれるイタリア人の知り合いができない、と、そこに悩むことになってしまいます。ミラネーゼは、全然話せない外国人とゆっくりお話する時間をとるほど、余裕はないですから、要注意。ミラノ外から出てきたイタリア人ですら、ミラネーゼと友達になるのは難しい、と言うくらいですから。
急がば回れです。
そして、来てから、海外生活を快適に過ごすために。
とりあえず、前を向いて、コミュニケーション力はあげていきましょう。笑顔です。気分は大阪のおばちゃんです。
アメ食べる?
あー、ほな、おおきに!
というノリです。
イタリア人が、電車の中とかで、とりあえずお友達になっちゃうのを見ていると、いつも私の大阪のおばあちゃんを思い出します。
先日、父が、新幹線の中で、隣に座ってた就活中の女の子に話しかけて、おしゃべりした、という話をしていて、関東の子にそれやったらあかんよ、て説教しました。神戸の子だったそうです。父の相手をしてくれて、ありがとうございました。
そして、あと大切なのは、あまり真面目になりすぎない、ということです。
今日分からないことが、明日突然分かるようになることがあります。
今日聞き取れなくても、明日聞き取れることもあります。
脳のインプットとアウトプットの問題だからです。脳の回路は少しずつできていきます。
特に言語において、あまり必死になりすぎると、人間は吸収力が下がる気がします。「肩の力を抜いて」という表現がありますが、そのとおりだなと。
そのうち分かるようになるさぁ ていう精神も大切です。
英語と違って、数年イタリア人に混じって生活しているのに、イタリア語が全然話せるようにならない!と言っている日本人は、あまり見たことがないです。イタリア語と日本語の親和性は高いのです。だから最初頑張ったら、あとは、話せるようになると信じて、あまり頑張りすぎないのが一番です。
by sayakah626
| 2017-09-26 04:34
| いろいろ日常
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