2017年 05月 06日
息を回すことのシンプルさ |
あっという間に、5月になりました!最近は、有り難いことに毎日が充実していて、日が飛ぶようにたちます。
日本はGWでしたね。
イタリアも4月は休日が多くて、パスクワ(感謝祭)、イタリア解放記念日(終戦記念日)それにメーデー、とお休みが毎週のようにやってきて、3連休、4連休が続きました。こんなにお休みしてていいのかな〜?
さらに、すぐポンテ、と言って、土日と休日の間に平日があると、平日も休みにしてしまいます。ただ3連休?が3週続くと、皆いい加減毎週末はミラノから出なかったよう。外からミラノに入ろうとしていたスイス人が、全然道路が混んでいなくてむしろびっくりしたと言っていました。
最近は、あまり外では歌わず、マエストロとのレッスンに専念して丸4ヶ月。
我慢ガマンガマンzzzの毎日。
「自分以外と歌うな、楽しく友人との食事の場とかで歌う分にいいけれど」とマエストロは相変わらずしつこく言いますが、反論はせず、素直に受け入れ、とうとう先日、日本で少しコンサートをしたいと思っている、と言ったら、OKが出ました。
「おまえが思っている正しい歌い方、と本当の正しい歌い方、はとても近いから、自分では分からない。だから家で一人で歌うな。」
「レッスンでは歌いこむから、次の日は喉を休めなさい。レッスンの前の日も、家にいて歌わないで、大人しくしてなさい。お酒を飲んで騒いだりしないように。」
でも、これを真面目に守ると、週二回レッスンに行って、間の2日は歌わないとすると、週に1日しか自分で歌えない。(汗)
耐えられなくて、歌ってしまうと、翌日レッスンに行って、マエストロは一言。
「声にほーんの少々の疲れが見られる。cosa hai fatto ieri? (昨日何したんだ?)」
あまりにお見通しすぎて、悪いことができない。
そういうわけで、一人で歌うな、鏡の前で、声は出さないで復習するにとどめなさい、という教えを守るのが、今のところ一番難しいのですが、しかし、分かってくると、歌うってすごくシンプル!!!
口を開けて、息を流す。
それだけ。
ちゃんと息が自然におなかに入って、アッポッジョが自然にできて、自然にお尻がしまってソステネーレができて、息が送られて、そのままマスケラに送られて、声が前に飛ぶ。
私は、いつも、息が足りなくて、これは身体が小さいから肺が小さいからしょうがないんだとか、思ってたけど、そんなことはない。ちゃんと息が回ってなかったから、足りなかっただけ。
息は出しきらないと、身体の中で腐っていく、
て前聞いて、なるほど、と思ったことがありましたが、本当にその通りで、出し切ると、自然に入るんですよ。
いつも足りないと思うあまり、自然に喉をしめていたことが分かって。
息がマスケラに綺麗に流れ続ければ、喉がしまることもないし、流れ続ければ、フレーズがちゃんと流れるし、最後まで余裕を持って歌える。
まだまだ発見の毎日。
マエストロ曰く、「これまで一緒にやった数ヶ月と、同じだけの数ヶ月をこれからまた過ごしたら、また変わるよ」
とのこと。
「私の声はどうなるんでしょう?」
と聞いたら、
「ワシもしりゃん!」
とのこと。(笑)
引き続き、何はともかく頑張り続けようと思います。
by sayakah626
| 2017-05-06 21:13
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