2017年 01月 09日
蝶々夫人 初演版@スカラ座 |
とうとう見てきました、蝶々夫人最終日。


最後のシーンも、you tubeでRAI放送が公開されているので、リンク貼っておきます。是非ご覧ください。
今シーズン開幕を飾った本公演、今回は珍しく?早々と全席ソールド・アウト。
一度当日券に並ぶものの、いつもなら45分も前に行けば十分とれるのに、待っている人が多すぎて140枚のチケットが回ってこず。
最終日の今日、意を決して、朝7時に並んで、当日券をとり、ようやく見ることができました。
日曜日だったので、15時開演。
朝並んだときは、外はまだ真っ暗。
ダフ屋対策なのか、単にすり替えを防ぐためなのか、やたらめんどくさい、この立ち見システム。
絶対見たい本人が並ばないといけないし、一人1枚しかとれない。
12時の点呼にまた並ばなくてはいけなくて(遅刻したらアウト)、さらに12時半にならないとチケットオフィスが開かない、という流石のイタリア的時間の使い方を要求されます。
終演後18時過ぎ、外に出たら、もう真っ暗。
ほんと一日仕事だね、と笑いながら、今日はたまたま知り合いが行ってみたら5人集まっていて、その後も連れ立って並んで、ランチも食べてってできたので、結果として楽しいイベントとなりました。チケット売り場の名物おじさんジャンニと、そのワンちゃんとも知り合いになれたし。このおじさんは朝6時半から並んでいたそうで、多分この40年くらい、ほとんどの演目を毎日のように見てますね。ずっと歴代の指揮者の話を仲間たちとしていました。
初演版と、現在普及している決定版、の違いについては、色々webにも出ていますので、詳しくは割愛しますが、
大きーく述べると、
現行版は、1幕、2幕1部、2部という3部構成なのに対し、
初演版は2幕の2部構成。
1幕の構成がまず違い、特にピンカートンと蝶々さんの2人のシーンが長い。
2幕も、現行版のが短いかな。
初めて聞くフレーズが沢山ありましたが、とは言え、思ったよりはだいたいはきいたことある感じ。
1904年スカラ座で行われた初演は、相当なブーイングを受けた”歴史的失敗”だったそうで、もう二度とプッチーニはこの演目はスカラでやるまいと決めたそうな。
話が冗長で、受け入れられなかったということで、何度もカットを繰り返して現行版になったそうですが、初演版では丁寧にストーリーが描かれているので、やっと今回の初演版を見て、話が納得できた、という人も。
なぜ、蝶々夫人が死を選ばなくてはならなかったのか。
納得しやすい流れだったと思います。
歌手については、スタイルがごっちゃで皆賛否両論だったけど、とにかく素晴らしいと一同話したのが、やはりシャイー率いたスカラ座オケのオーケストレーション。
現行版でいう2幕1部から2部にかけての、夜から朝への変化の部分が、初演版ではオケでしっかり表現されていて、本当にドラマを聞いた、
と感じる、素晴らしい公演でした。
日本で長くコレペティやってた友達も言ってたけど、イタリアの風がふくんだよね。
言葉では説明できない。
演出も、これまで長く使われていた浅利演出から刷新されたそうで、
幻想的で美しかったです。
写真は、スカラ座のHPより。


もちろん、着物がなぜ中国風とドレス風?とでごっちゃになっているのかとか、なぜ芸者仲間たちの帯が後ろにやたら長いんだとか(いつもイタリア人はこうしたがる気がする、これが正しいと言って譲らない)、スズキはイタリアでやるとなぜ、いつもキョンシーみたいな歩き方になるのか、とか、最後蝶々さんが自殺する瞬間、息子がそのシーンで横に座っていないといけないのか、とか
突っ込みだすとどうしようもなく色々ありますが、その突っ込みは忘れさせられるくらい、私にとっては本当に心に残る公演となりました。
by sayakah626
| 2017-01-09 05:23
| 音楽全般
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