2016年 09月 14日
勉強の難しさ、先生選びの難しさ |
ミラノは9月に入っても毎日暑いです。
夜はそれなりに冷え込みますが、9月中旬になっても毎日30度を超えるというのは珍しいそうです。
私は暑いほうが好きなので、有難いです。9月に入ってもこれだけ暑ければ、今年はワインが美味しくなるとか。確かに、外を少し歩くだけで、美味しく熟さざるをえない、トマトか葡萄の気分が分かります。
そろそろ夏も終わってしまうので、リグーリアの海に行ってみて、ジェノバにも友人が誘ってくれて一泊してきました。
海を見て、潮風にあたると浄化されますね。イタリアの海、のんびりしてて、みんなまったりと時間を楽しんで、その雰囲気込みでとても好きです。
さて、声楽の勉強の難しさについて、今日は少し書きます。
何かを学ぶ、極める、ということは、分野を問わず、大変なことだとは思いますが、声楽の場合、
ゴールが色々ありすぎる
声の出し方も色々ありすぎる
そして自分の中で聞こえるものと、外に出る音が違う
身体の中身は見えない。感じられない。
よって、どうしても抽象的な言葉で説明せざるをえない
等などの理由により、特に厄介です。
芸大を出たような声楽家の人でも、趣味でやりたいんです!という人でも、全員迷走するような。
むしろ迷走せず、迷いなく、やってます、やれてます、なんて人は見たことように思う。
そして、だんだん迷走することそのもの!が楽しくなってくるというか(汗)
勉強を続けるにも、精神力、時間の確保、金銭力、そして周りの理解、が必要ですし、下手をすると、勉強していることそのものに満足してしまいがち。
よって、レッスンと自分の家の往復で満足してしまう人が多い。でも、そうなるな。
なんていうアドバイスもよく聞きます。
何かを学ぶ、ということが、私も好きなので、それで満足してしまわないように、常に自分は何を目指しているのか、意識するように心がけています。
そして、声楽ほど、習った先生の色がそのまま出るものもないのではないでしょうか。
日本のコンクールでは、歌い方からどの先生の門下か分かるそうですが、確かにそのとおりかもしれません。
ですので、特に長期でつく場合、先生選びは本当に慎重にしたほうがいいし、よく他の生徒さんを見たほうがいいですね。
五感、時には第六感をも研ぎ澄まして、いろんなことを選択していかなければなりません。
今日は自戒の意味もこめて。
by sayakah626
| 2016-09-14 19:10
| 歌について
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